◆エンターテイメント性をオフィスに
私共の業務は、主にコンシューマコンソール(家庭用ゲーム機)向けのビデオゲームソフトの開発、言い換えるとエンターテイメントの創造です。
エンターテイメントを生み出す場である以上、オフィスは我々自身が楽しみながら制作できる快適な空間であってほしいと考えました。
いざオフィスプランニングを始めてみるとセクションによって業務内容が大きく異なるため出てくる要望は千差万別。
それら「個性的なわがまま」をいかにまとめるかが今回、最も苦労した点でした。
◆カラーで決まるオフィスのイメージ
長時間働くオフィスで常に目に入る空間のカラー、これが暗かったら気持ちも暗くなってしまいます。
明るく楽しい、しかし落ち着きもある色彩プランを試行錯誤しました。
特にローパーティションや床のカーペットは、視野に占める割合が大きいので、新オフィスのイメージはこれらのカラーの力が大きいと思います。
◆「個」と「和」の共存
ゲームの制作はチームワークですが実作業面では集中できる個の空間への要望が強くありました。
そこで、ローパーティションの高さを二段階設け、デスク正面部分を他の部分よりも高くして集中できるようにしました。
その一方で各ブースの中央には丸テーブルを設置し、振り向けばすぐにもミーティングできるようにしています。
◆キャラクターへの敬愛の念
会議室や倉庫、サーバー室といった各個室やスペースには、我々のゲームに登場するキャラクターに因んだ名前をつけました。
例えば、大中小の会議室には代表的なキャラクターである「SONIC」「TAILS」「KNUCKLES」の名前を配し、さらにそれぞれのキャラクターのイメージカラー、青、黄、赤を壁面に用いています。
我々の彼ら(キャラクター)に対する敬愛を示す、と言ったら言い過ぎかもしれませんが、かなり印象的な空間に仕上がったと自負しています。
【左】ソニックの足跡。
【中・右】これもキャラクターのイメージカラーを用いて演出した会議室、「TAILS」と「KNUCKLES」。
◆合意形成の過程で得たもの
全てとは言えませんが、「個性的なわがまま」に対する答えが形になりました。
今回のオフィスプランニングでは社員がそれぞれ要望を出し合い、これまでの環境で不満のあった点が大きく改善されたことで、あてがわれたものでなく「自分たちの創ったオフィス」として各自が尊厳を持つことができたと思います。
そして、環境もさることながら、業務に対するモチベーションの向上という点でも、今回のオフィスリニューアルは大きな意味を持つものであったと確信しています。

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