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空間探訪

病院施設編〜お客様が語る空間づくり [ 2009/03 ]
Break the ice! 〜枠を超えて
横浜カメリアホスピタル 様

 
横浜カメリアホスピタル 様


横浜カメリアホスピタル 様

◆社会のニーズにこたえる精神科病院

横浜カメリアホスピタルは、対象疾患をうつ病やストレス関連に限定し、より高い専門性を追及する新しいタイプの病院です。
患者様、ご家族、医療者の三者がスクラムを組み、より早く、よりスムーズな回復を目指して、さまざまな専門治療がおこなわれています。

その空間づくりにあたり、病院の顔となるエントランスホールのほか、カフェテリアやラウンジなどパブリックスペースを中心に、プラススペースデザインも空間づくりのお手伝いをさせていただきました。


◆精神科病院のイメージを覆すデザイン

パブリック空間におけるデザインのテーマは、「これまでの精神科病院のイメージを覆す」「プライバシーを確保しながらも閉鎖感のない治療空間をつくる」という全体コンセプトをベースとして、人と人とのふれあいを誘うコミュニケーション空間をつくることでした。

患者同士、そして医療スタッフとのコミュニケーションが治療の効果を高めるという考え方から、談話のための場所が院内の各所に設計されました。
その目的が十分果たされるよう、「病院だから、こうでなければならない」という従来のルールより、ホテルの空間で得られるような居心地の良さという点に重きをおいています。
特に気を遣ったのは、空間の広さと家具のボリュームの調和、そして、グループだけでなく一人で考え事をしたり読書をしたりといった場合にも利用できる多様性です。

ふと、気が向いたとき足が向く場所。お互い言葉を交わさなくても、誰かと自然に同じ場所、時間を共有できる場所。その中で、人と人とのふれあいのきっかけがつくられていく、そのような場となるようにデザインしました。

また、設置する家具は、鋭利な印象を与えない柔らかさを備えたものを選び、張り地にも気を配りました。
一般に病院では、ビニールレザーなどメンテナンス性を重視した選択がなされる場合がほとんどですが、体があたる部位の手触りのよさといった質感も大切にしました。


◆心の健康回復を広める拠点

横浜カメリアホスピタルでは、患者様やご家族に向けて、リラクゼーションからリハビリまで皆様の回復に必要なプログラムを準備しています。

ここには、患者様当人だけでなく、さまざまな人が訪れます。現代の社会に広がる心の病について、病院という枠にとどまらず、考えを発信し行動を促す場となっていくのではないでしょうか。

 

横浜カメリアホスピタル 様 
Official Site:http://www.camellia-yokohama.jp/

文・構成 / プラス スペースデザイン

▲▼シティホテルを思わせるエントランスホールと、それにつづくロビー。空間の広さとのバランスやパーソナルスペースに配慮した家具配置となっている。




▲一人でもグループでも利用できるカフェテリア。日中は、写真右手にある窓越しに中庭が見える。



▲病棟内の談話スペース。患者同士や医療スタッフとの和やかな交流の場。



▲病棟内の廊下はカーペットが敷かれ、静かさが保たれている。


▲中庭に面した廊下。病室の外にも腰を下ろせる場所が点在。


▲小高い丘の上に建つ横浜カメリアホスピタルの夜景。